2004/11/15

国連の今を知る情報源

NY国連フォーラムの皆さん、ユニセフの久木田です。
国連で今何が起きているのかを知るためのおすすめの情報源をいくつか紹介したいと思います。日本やアメリカの通常のメディア、さらにはCNNやBBCの国際版などのメディアから流れてくる情報でも、国連についての情報は他のニュースとのバランスを考えて流されますので、かなり内容が限られています。国連の日々の動きやこれからの日程などを知りたいときにどのような情報源があるのでしょうか。探せばいろいろとあるのでしょうが、今日は私の日頃使っているものを紹介したいと思います。皆さんもおすすめのものがあれば、紹介してください。
まず最初のおすすめは、国連そのものが出しているもので、入り口はもちろん国連のホーム・ページです。<http://www.un.org/> その中でもニュース形式で読みやすいのはUN News Centerです。 <http://www.un.org/News/> 国連関連の情報の中心的サイトです。E-mail news alertに登録すれば、メールで配信されるので、私は時間があるときにPDA一体型の携帯電話で見ることにしています。新聞形式で読みたい方は、UN Daily NewsのPdfファイルをダウンロードすれば印刷できます。
UN News Centerでのおすすめは、国連スポークス・パーソンのNoon Briefingです。<http://www.un.org/News/ossg/hilites.shtml> これは、国連の動きをまとめて国連のスポークスマンが主に国連担当のメディアを対象に説明するもので、これをニュース・ソースにして各国に配信されることも多いのではないでしょうか。ちなみに、11月11日分にはアラファト氏の葬儀、象牙海岸での紛争、2005年度国連人道支援統合アピールなどが話題になっています。その他、外部の人には少しオタク的な情報になりますが、国連での会議の日程や内容を知らせるJournalなどもあります。<http://www.un.org/Docs/journal/En/lateste.pdf> 日本語のサイトは東京の国連広報センターのサイトがよくアップデートされていて便利です。<http://www.unic.or.jp/index.htm>
国連以外からの情報源ではUN Foundationの出している、「UN Wire」があります。これは、国連と世界の動きを専門に紹介するWeb-basedのメディアで、国連ニュース、子どもの健康、女性と人口、エネルギーと環境、平和・安全保障・人権などのテーマで主要なニュースを紹介しています。UN Foundationは国連の活動を支援するためにできたNGOで、CNNをつくったTed Turnerが10億ドルを出して設立した団体です。したがって、それなりのバイアスがかかっていますが、幅広いニュース・ソースと国連内部からの情報もバランスよく配され、外から見た国連の情報源として重宝しています。<http://www.smartbrief.com/un_wire/> このリンクから登録すると見ることができます。
最後に余談ですが、国連のところどころで見かける、独立ミニコミ紙のような新聞 UNDIPLOMATIC TIMESをご存知でしょうか?見つけたときに拾い読みするのですが、まじめな記事や他愛のない記事、時にはそんなこともあるのかという半信半疑の記事まで載っていています。これは国連に出入りしていないと手に入らないかと思いきや、年間購読の申し込みもできるようです。購読している人はいるのでしょうか。
ジュネーブの早川さん、そちらはどうですか?
久木田

4 Comments:

At 11:47 AM, Blogger Hidenori Nakamura said...

久木田さん、
ニュース・ソースの紹介有難うございます。私の知っているウェブ・ベースの情報源は久木田さんが既にカバーされたと思われます。

国連中心という視点とは少し異なりますが、国連機関を含めた開発・人道支援機関の現場での動向を追うにはIRIN何かもお勧めではないでしょうか。IRINはThe Integrated Regional Information Networksの略でOCHAの管理する情報サービスです。E-mailサービスに登録すると毎日これでもかというほどメールが送られてきます。http://www.irinnews.org/
バイアス有りで言えば、United Nations Association of the United States of America (UNA-USA)は会員向けにInterDependentという雑誌を発行しています。特定の問題に取り組む国連職員にとっては少し物足りないかもしれませんが、国連機関の動向、問題などを分かりやすく伝えるものです。http://www.unausa.org/publications/id.asp

また、UNA-USAから毎年発行されるA Global Agendaという本はその年に国連総会で取り上げられる問題を簡単に解説したものですが、国連の幅広い守備範囲における政策議論を把握するには非常にすぐれた書物だと思われます。経済・開発分野の最新の情報源としては少し貧弱ではありますが。http://www.unausa.org/publications/issues53.asp

ジュネーブの国連職員向けの雑誌としてはUN Specialというものがあります。ジュネーブを拠点とした機関の動きなどを毎月伝える情報源となっていますが、久木田さんのおっしゃるまじめな記事、他愛のない記事、写真、広告、そしてまた広告というものです。ウェブサイトもあったりします。http://www.unspecial.org/

来年の2月に競争試験がありますが、このような情報源は試験準備、或いはこれから国連機関に入りたいという方にも有意義なもの(専門領域にもよりますが)であるかもしれませんね。まあ、UN Specialはあまり試験準備には役立ちそうにありませんが。
早川

 
At 11:48 AM, Blogger Hidenori Nakamura said...

NY国連フォーラムのみなさま
 国連の冠がついた環境条約のみならず、環境条約その他の外交交渉などについては

http://www.iisd.ca/
 のサイトがお勧めです。主要な登場人物、懸案が写真付でわかります。小官等は
なるべく写真に写らないようにということも含めて「きわどく」交渉しております。

よしはらけんご拝@外務省地球環境課

 
At 3:36 PM, Blogger Hidenori Nakamura said...

NY国連フォーラムのみなさま、
情報源ではありませんが、メディア関連で質問です。仕事柄、いろいろな雑誌、新聞などに極力目を通すようにしておりますが、いつも感じるのは、無数に散らばる国連機関のなかでもいつも決まってメディアに取り上げられる機関、人物いるなあということです。例えば、Finanncial Times紙などはUN本部にCorrespondentを配置していますが、同紙に決まって登場するのはUNDP,特にマッロク・ブラウン総裁であってECOSOCの発言というようなものはなかなか取り上げられていないような印象を受けます。
マロック・ブラウン氏の場合は、彼の個人的なコミュニケーションのバックグラウンドも関係しているとは思われますが、国連本部内で何か「開発のことはマロック・ブラウン氏、或いはUNDPに聞け」というような決まりがあるのでしょうか。或いは、UNDPのメディア戦略が他の機関よりも優れているということなのでしょうか。
この辺の事情に詳しい方からコメント頂けましたら幸いです。
早川

 
At 11:12 PM, Blogger Hidenori Nakamura said...

吉原さん、情報源の紹介ありがとうございました。

早川さん、

IRINは私も、と言うか、ユニセフの内部メールで定期的に入ってきます。ユニセフには、OPSCEN (Emergency Operations Center)というのが本部の二階にあり、20畳ほどの部屋に常時4人から8人位がシフトで24時間世界中の人道問題、災害、紛争などのニュースをモニターしたり、ユニセフの現地事務所からの報告などを受け、それをダイジェストで担当者に知らせてくれることになっており、これにIRINの情報も入っています。別にOxford Analyticaなどのインテリジェンス・ソースの分析なども
入ってきます。

MarkMBがFinancial Timesによく載るというのは、彼とFTに聞いてみないと真相はわかりませんが、彼が英国人ということもあるのでしょうか。もちろん開発全般(保健や子どもや人口などではなく)については彼が一番に指名されるでしょうし、世銀時代から、いやもっと前からPRの専門家だったようですから、ネットワークも広いのでしょう。開発関連機関の長はそれぞれPRのスタイルも違いますから、メディア露出度も人が変わると大きく変化するようですね。

久木田

 

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