2005/03/25

出先機関ないし交渉者の役割

初めて発言いたします、UNIDO東京事務所の西田と言います。

かなり以前に在ウィーン日本政府代表部の担当官各位と類似の議論をさせていただいたことがあり、その際にも「出先機関ないし交渉者の役割」について同様のご見解を承った記憶があります。そこから類推するに、これは「交渉者の役割」に関する既定の整理か、そうでなくても外交筋には割と広く共有されている考え方なのではないかと思います。

こなた、陪席者の国際機関側事務局員からは「(日本は)あまり議論に参加しない」という感想がしばしば漏れ聞かれることも事実と思います。過去に日本で開催された学会等でも類似の議論はありましたし、私自身、本部の職員から「(日本は非公式の会議だと)遅く来て、脇に座り、早く帰るね」的なシニカルなジョークを聞かされた経験もあります。バイの「交渉」とマルチの「会議」の差かも知れません。

>日本が何を考えているのかを分かりやすく伝えることであろうかと

確かにその通りではありましょうが、特にマルチの場合それだけでは十分でなく「今、そこで行われている議論」に参加し、主張すべきはするという責任も負っているのではないかと、私は考えております。公電で報告し、訓令を待っている間に議論はずっと先に進み、参加者の脳裏には「誰が何を言ったか」がその顔や声とともに刻み込まれます。同じ顔ぶれが並ぶ次回の会議で、印象深い前回の発言者の言葉が引用・参照されることも稀ではありません(そしてそれが全体議論の軸となることさえも)。こなた発言が主張中心ではなく理解の希求や誤解の予防線というトーンになると、それがために訴求力を欠き議論の軸になりにくいというような側面があるのは、何も国際会議だけでなく洋の東西を問わず変わらないように思います。

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