2005/03/25

国家公務員/国際公務員と「私」

秋山様、みなさん、こんにちは 林@文教大学 です。

秋山さん、いつもお世話になっています。「個人」と「組織」の問題は難しいですが、私は一つの理由は「市場」の問題だと思っています。市場という意味には二つあって、一つは労働市場です。組織と自分の考え方が合わない場合、辞めても受け皿があるかどうかが重要だと思います。10年くらい前に一世を風靡した青木昌彦氏の比較制度分析に詳しく論じていましたが、労働市場が未発達だから、結局組織に特有な(contextual)スキルを見につけるしかないが、そうするとますます市場では流通できなくなり市場も発達しないという悪循環です。私も長らく組織の中で働いていたのですが、この「壁」を強く感じていました。実力と勇気がなかっただけかもしれませんが・・・・・

もう一つの市場の問題は「政策の市場」です。米国のように頻繁に政権交代があり、シンクタンクなどが政策を売り込みまた人材をストックしていくとというメカニズムがあれば、リスクは高いですが自分の主張や信条を優先してキャリアを形成していくことができると思います。日本の場合には政策形成を官庁が独占していたり、シンクタンクや大学も官庁、援助機関などからの委嘱や委託に依存するところが大きいです。Policy Spaceが狭いといったらいいのでしょうか。

この市場の制約による依存は、途上国で市場が未発達なため農民が仲買人やインフォーマル金融に資金、情報その他さまざまな面で依存せざるをえない、ということと似てなくもないと思っています。

でも、秋山さんがご指摘のように、少しづつ変化していると思います。国内で政策議論の幅を広げていかないと、なかなか緒方さんのいうように「政策論や国際的な共通利益の問題での主導力」を発揮することは難しいのではないかと思います。国内市場で競争がないところで国際市場に打って出るのは難しい、ということではないでしょうか。

(了)

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