2005/03/18

国連の英語以外の言語、ぼやき

NY国連フォーラムのみなさま、

エクアドルのユニセフでお世話になっております、宮川と申します。
皆様の討論はとてもハイレベルで、私のような小市民ゲリラ的な人間が参加してよいものかと思いましたが、個人的に田瀬さんたちにふらりと送ったメールの内容をフォーラムに出してみないかという提案を頂き、ペーペー国連職員のぼやきとして読み流していただくことにいたしました。 起承転結を考えずに書きなぐらさせていただきます。

では、まずは私の悩みから。。。
エクアドルは南アメリカの国ですので業務用語はスペイン語です。スタッフは40人ほどですが国際スタッフは4人、そのうちの2人はラ米出身者で西語が母国語という状況です。カウンターパート、政府とのやり取りもすべて西語になります。

英語とスペイン語について私が常に悩むのは、流れる会議のなかでどうやって言いたいことを端的にわかりやすく伝えるか、相手が納得するコメントをすることができるか、ということです。初対面の人、色々な文化やバックグラウンド、地位の人たちがいるととても難しいです。ラテンの文化というのは、人がしゃべっていようがおかまいなく違うことを主張したりします。また話し出すと長い長い。。。上手に話しているかというとそれは別の問題という感じですが、そんななかで発言するのは正直大変です。

さらにオフィス外の会議や政府のディスカッションに呼ばれると、私のような20歳前半にしか見えないチニータ(アジア人はラテンではすべて中国人でチニータ、中国人の女の子という意味です)の発言など、まともに聞いてくれないことがままあります。また元教師としての視点から何かを発言したりすると、こちらでは教師は「低レベル、低収入、ストライキばっかりする悪者」というレッテルを貼られているため、「なんやおまえ、教師やったんか」というような目を露骨に向けてくる人までいて苦労します。この地域はまた学歴が大きくものをいうようで、博士号でももっていたならばドクトーラと一目置かれて話も聞いてくれるのかしらと思ったりもします。。。

書くというのも難しいと日々感じます。昨年末から何本かプロポーザルを手がけ、英語ができるということで、ほかの人のプロポーザルのレビューなどもすることがよくあります。プロポーザルは短く、端的に、でも過不足なく読み手に活動内容がきちんと分かるように書かなくてはいけませんよね。本当にこれは私にとって悩みです。ほかのラテンのオフィサーのプロポーザルをレビューすると、500年前にスペインが中南米を征服したところからBackgroundが始まっていたりして、確かにおもしろいですがスペースがもったいないよとアドバイスしたりします。いかにもラテンですよね。

他のペーペー職員の悩み。。。
これは、最近聞いたJPOの仲間からの話です。正直私は考えたことがあまりなかったので、後から想像して大変さを理解しました。アジアなどのミドルインカムレベルの国(例えばタイとか、ベトナムとかでしょうか)になると、ナショナルスタッフのレベルが高いため、ナショナルスタッフの比率が高く、業務も政府とのやりとりなども、その国の母国語で行う方が手っ取り早いため、国際スタッフの頭を通り越して、分からない言語で物事が進んでしまうという状況。これはきっと切実だろうと思います。よく考えると普段の買い物なども英語が通じないところがきっとたくさんあるでしょうから、ぼったくられたりする可能性も高いでしょうし。。。ですが、例えば頑張ってラオス語を勉強したところで、任期は2-3年ですから、ちょっと分かるようになったと思ったら「サヨオナラ」みたいなことになってしまうんではないかと憶測します。 

最後に日本人の英語のレベル。。。
私は日本人の英語のレベルは一般的に高いと思っています。スペイン語で業務して気づいたことは、西語や仏語などが母国語の人たちは私たちのような苦労をしなくても伝わる英語が話せるようになりやすいということです。でもよく聞いてみると語順やストラクチャーが西語仏語のまま英語を話している人も結構いますよね。よく似た単語などは語尾や発音を変えるだけで西語が英語になったり仏語になったりします。日本語と英語ではそんなことは不可能だし、アルファベットも違います。だから私は「日本人の英語が下手とか言うのなら、日本語を話せるように、そして書けるようになってから、そういうことを言わんかい」と逆に思います。ただの開き直りでしょうか。。。? 

同僚などとの会話で言葉の話になったら「日本人は100のアルファベットと1000以上の漢字を組み合わせてあやつることができるのよ」って胸をはって言います。みんな「へぇー」とうなりますよ。。。。だめですか? 発音についても、日本人はコンプレックスを持ちやすいですが、言語学的に言って思春期ごろまでにきちんと外国語を学ばなければ発音はネイティブレベルにならないのが普通ですし(当然努力された例外の方もたくさんいらっしゃると思います)、他の国の人もアクセントはあります。アメリカ人の話すスペイン語など、ラテンの人がまねをしてからかうぐらい強いですよ。外国人が話す日本語からもアクセントは頻繁に聞かれますし。国連では英語が基本なのも理解しますし、さらに日本人は自分に厳しい民族ですが、言葉の件ではもうちょっとやさしく、ポジティブになってもいいんじゃないかなと思ったりします。 

以上です。
長文お許しください。 また、「けしからん」と思われた方、申し訳ありません。
これから国連職員を目指されるかた、何かしらお役に立てたでしょうか?
では良い週末をお過ごしください。

エクアドルより、
みやがわ

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