2005/04/10

日本の役割、硬直した官僚制、日本の公と私いろいろ

NYUNForumのみなさん、

 長田です。柴田さんの投稿を読んで、私の投稿が非常に大きな誤解を生んでいるのであれば訂正しておこうと思うので、投稿します。
 私はNYUNForumが主として国連に関わる国際行政・外交の実務家、関連分野の研究者、およびそうしたキャリアに関心を持つ学生と教育者の間での情報・意見交換の場であり、意見広告や、特定の立場の表明、イベントの広報、あるいは私信のやり取りの場ではない、という認識ははっきり持っているつもりです。前回の「日本の役割、硬直した官僚制、日本の公と私いろいろ」と題して行った投稿も、日本の常任理事国入りの問題、国際公務員の公と私といった事柄について、フォーラム参加者のみなさんの建設的な議論に資する目的で投稿したつもりです。私自身は、特に実務家の方々がインサイダーとしてどのような認識を持っているかを書いてもらうためにこの場でいろいろな観測気球を上げているつもりです。

 前回の投稿については、私は私自身が日本の国際的地位の向上を望む等々の立場表明をしたおぼえはありません。そうではなく、以下のような質問を間接的にしたつもりです。

 Q現在日本が常任理事国等の大国の地位を追及しているが、そうした地位は国際問題への対応において、日本独自の比較優位が示せなければガバナンスの観点からは意味がない。それは何か?また、どのような長期的視野の下で日本は常任理事国に向けて動いているか?

 Q日本の敗戦が国際行政や外交に関わる日本人の実務家の思考を束縛していないか?それは日本及び日本人の国際貢献の障害になっていないか?

 Q日本の官僚機構の特異性、または独自の歴史はどのように現在の決定作成上の問題に関わっているか?それはどのように解決されうるか?どのような議論があるか?

 Q歴史的に規定された日本の公共意識と私的領域はどのようにバランスされると考えるか?

 私自身いろいろ議論を展開しましたが、その目的は採点をもらうためではなくて、それに対する建設的な反応(インサイダーならではの精緻化、あるいは異なる意見の提示)をもらうためです。
 前回「きらくな大学院生が適当に書きなぐった」とは書いておりますが、これはブレーンストーミングの場として発言がしやすいように、という配慮からです。フォーラムの幹事の一人から伝え聞いた、幹事会でもっと発言があるようにしたい、という意向を受けたものです。私の書いたものがみなさんにとって落書き程度の陳腐なものでしかなかったとしたら、決して故意ではありませんが、失礼しました。
 これからも日本人による国際貢献のための知的資源蓄積の場として、このフォーラムが発展することを期待しております。これからもしばしば書き込みさせていただきますが、みなさんにとってこっけいに思える質問や議論も、私の中ではレレバントな事どもです。その時には返信はせず、その場で笑って忘れていただけたら幸いです。


          長田達也
Tatsuya Nagata
PhD Student in Global Affairs,
Center for Global Change and Governance,
Rutgers, State University of New Jersey, Newark

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