2005/06/10

人間開発か、経済開発か、ミクロとマクロの間

JICAタンザニア事務所で働いている山内です。

開発学の根本にかかわるメールのやりとりに教えられながら興味深く読ませていただいています。

メールを読みながら私は先週完成したばかりのPRS第2世代としてのタンザニアNSGRP(National strategy for Growth and Reduction of Poverty)の枠組みについて考えていました。

本NSGRPは第1PRSと同じく「国家開発アジェンダの中で貧困削減に焦点をおくための包括的政策枠組み」でありますが、名前の通り貧困削減に関する「経済成長」の役割が重視されています。
そこで貧困削減を達成するための3つの重要要素として、1.成長と所得貧困の削減、2.生活の質と社会福祉の向上、3.ガバナンスとアカウンタビリティー をあげ、前2者はそれぞれ貧困削減に貢献しながらまた相互に関係し、後1者は前2者を支え、もちろんそれ自身も貧困削減に貢献する構造になっています。
1.の中では成長が公平な分配を通して所得貧困の削減に貢献するとし、「成長の源泉(Sources of growth)」を人的資源、投資、貿易、援助などさまざまな要素をあげており、分配部分はBroad-based and equitable growth(裾野の広く公平な成長)としています。これは吉野さんがSPAからあげられていたShared growthのラインかな、と思っています。

しかし、国家予算の約半分が援助で賄われている国でどれほどインフラ整備や成長の源泉を模索できるのかというのが課題です。アフリカのような貧困国でどの ような開発計画をとるのか、それは本当に難しい問題ですがマクローミクロのバランスの中でまずミクロ面の貧困削減を目標としてそれにより重心をおきながら 考えていくことなのかなと思っています。

山内

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