2005/06/09

ODAの質の改善と国際水準の確保を

皆様、

「経済インフラ重視」に世銀の振り子が戻りそうだという点に関して投稿します。1970年代以降途上国の公共投資は軒並み減少傾向にあり、昨今のPRSP策定においても殆どの場合IMFとの事前合意により政府支出の枠が決められ、特に公共インフラ整備を制約することが多いと理解しています。MDG達成も視野に入れ、中長期的な成長と貧困削減を確保してゆくために、pro-poor growthを誘発するような(その意味で質の高い)公共インフラ拡充の必要性は高いはずですが、世銀がそのような方向へ重点をシフトしようとしているのであれば歓迎すべきことではないかと思います。ただ、その際の資金源ですが、ドナーによる支援を続けながらも出来るだけ途上国国内の資金調達を促してゆくことが重要であり、具体的には税制改革(tax baseの見直しやtax administrationの強化等-これもpro-poorであることが原則)が最優先課題ではないかと思います。

また、国内の資金調達という観点から付け加えますと、民間部門の資金調達促進も急務であり、貧困層の資金調達というと各ドナーはマイクロ・クレジット支援に走りがちですが、金融制度全体の整備や銀行の経営効率・透明性向上のためのサポート(それにより貯蓄の増加、貸出金利の低下等が期待できる)も同時に行ってゆくことが重要と思います。(ただ、税制、金融のいずれもcorruptionの巣窟であり、実際に技術協力を行う際のチャレンジは相当なものと思いますが.....)


安西尚子
(1998-2001: JBIC、2001-2003:UNDPバングラデシュ事務所等を経て現在政府開発援助コンサルタント)

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