2005/07/20

「国連フォーラム・インタビューシリーズ」第一弾

NY国連フォーラムのみなさま。

田瀬@国連事務局・人間の安全保障ユニット

阿部局長におかれてはお忙しい中インタビューを受けて頂いてありがとうございました。また、軍縮局でインターンをされている小谷さんにおかれては記録をきちんとまとめて頂いてありがとうございました。「国連フォーラム・インタビューシリーズ」については今後もいろいろな方々にお話を伺って、これをMLと近々立ち上げるフォーラムのホームページで(こちらは写真入りで)紹介したいと考えています。

今回、第一段として阿部局長にお話を伺ったねらいとしては、「軍縮・不拡散」という国連の活動が、その内容が(こういう言い方は失礼かもしれませんが)地味で、時間がかかり、かつ一見して非常に難しそうなので、安保理改革やPKOなどの話と比べるとなかなか華やかな議論にならない、しかし極めて重要でなおかつ日本が大きく貢献している分野であるのでフォーラムで議論してみたい、ということがありました。阿部局長からは非常に明快なお話を伺うことができて、私自身たいへん勉強になりました。

長田さんからも興味深い投稿がありましたが、私は次のような感想を抱きました。私も軍縮不拡散については門外漢ですので誤解等があったらご指摘下さい。

1.まず、軍縮不拡散はほかのどの分野にもまして「辛抱強さ」が必要な分野だと思いました。多数決にすると分離する国が出てきちゃうのでコンセンサスルールを貫かざるを得ない、一方それで物事が動かないのでマルチラテラリズムそのものの信頼性が損なわれようとしている、しかしほかに機能する枠組みはおそらく存在しない、というジレンマの中で、自国の国益を守りながら国際的な規範を作り上げるのは本当に厳しい世界だと思います。開発や安全保障などいずれの分野においても「国連で行われている議論は無意味だ」といった批判がありますが、私は、時間がかかっても少しずつでも「ルールづくり」をすることが、10年後、20年後の世界の形を明確に変えていくものと信じています。その意味で、軍縮不拡散への取り組みは、厳しいですがやりがいのある活動だと感じます。

2.アメリカというのは不思議な国だと思います。民主主義の高い理想と自分のことしか考えない貪欲、すごくいい面と悪い面がそれぞれの両極端で共存していて、生活していても自分のポジションをどこに置くべきか、考えはじめると実はとても難しい国なのかもしれません。阿部局長はこれからどこかの国が核を使うとすればそれは非常に乱暴な独裁国家だろうと述べておられますが、私は次があるとすればやはりそれがアメリカである可能性は排除できないと思います。乱暴な独裁国家は核を使用することで生じる報復の結果を容易に想像できるでしょうからむしろ使わないのではないか、逆に長田さんのおっしゃる通り、米国の政治や世論には自国の安全を守るためには他の国の犠牲は仕方がないという風潮が確かにあるので、歴史が繰り返されるのではないかという懸念を感じます。

3.また、これも長田さんが言及されていますが、今後はテロリストをはじめとする非国家主体の存在が無視できなくなってくると思われ、そのことがアメリカを含む大国の立場に大きな影響を与えるんだと思います。原子力供給国グループのように、軍縮・不拡散の多数国間の枠組みにおいて、テロや民族紛争といった要因をシステミックに取り込んでいくことが今後ますます重要になってくるのだと思います(すみません、他にどのような取り組みがなされているかまったく知らないままに言ってます)。

4.日本はこうした難しい枠組みの中で相当に大きなリーダーシップを発揮してきていると感じます。ただ、日本の人々、特に若い人々がそれを知っているかというとそうでもなく、安保理やODAの華やかな議論にやや隠れてしまっている感があるように思います。特に安保理改革の議論においては、日本が軍縮不拡散分野で果たしてきた役割がもっとクローズアップされていいのではないでしょうか。

まとまりがあるわけでもなく駄文ですみません。また投稿いたします。みなさまのご意見が伺えればと思います。

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