2005/09/10

国連フォーラム・インタビューシリーズ第2弾(パート1)

NY国連フォーラムの皆様

このたび、「国連フォーラム・インタビューシリーズ」第2弾として、長谷川祐弘国連事務総長特別代表(東ティモール担当)にお話を伺いました。今日と明日の2部に分けてお届けします。皆様からのご意見・感想等をお待ちしております。

NY国連フォーラム幹事
清水和彦

****************************************************

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃「国連フォーラム・インタビューシリーズ」第二弾 ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

●長谷川祐弘 国連事務総長特別代表(東ティモール担当)●

略歴:はせがわ・すけひろ。ミシガン大学卒業、国際基督教大学大学院修士課程修了、ワシントン大学で国際関係開発学博士号取得。1969年より現在に至るまで国連職員として開発援助、国連平和維持活動に従事。93年国連ボランティア(UNV)選挙監視団統括責任者(カンボジア)、94年ソマリア国連平和維持活動(UNOSOM)政策企画担当部長、95年ルワンダ国連常駐人道調整官及び国連開発計画(UNDP)常駐代表、96年UNDP駐日代表、2002年4月UNDP紛争予防・復興担当特別顧問などを経て、同年7月東ティモール国連事務総長特別副代表・国連開発担当調整官・UNDP常駐代表。04年5月より国連事務総長特別代表。

聞き手:清水和彦
ニューヨーク国連フォーラム幹事。在アメリカ合衆国日本大使館外交官補(コロンビア大学大学院にて研修中)。本年7~8月、UNDP東ティモール事務所にてインターンを行う。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

1.4つの肩書き

(清水)長谷川さんは、国連事務総長特別代表、国連開発担当調整官、UNDP常駐代表という3つの役職を兼ねておられますが、これらはどのようなお仕事なのでしょうか。


(長谷川代表)正確には、私は現在4つの役職を兼ねています。一つ目は国連事務総長特別代表(Special Representative of the Secretary-General)で、事務総長個人の代表と
して、東ティモールにおいて事務総長に代わって国全体の活動の総括をし、政治的に仕切っていく役目です。日本の特命全権大使に近い、国連全権特命代表という役割です。

二つ目は国連東ティモール事務所(UNOTIL)の最高責任者(Head of UNOTIL)であり、これは国連事務総長特別代表とは本質的に別の役目で、UNOTILの運営に携わっております。

三つ目は国連の開発活動を行っている専門機関(WHO、ILOなど)、国連の開発活動に携わっている諸機関(UNDP、WFPなど)、そして開発を行うに当たっての基金(UNFPA、UNCDFなど)、これら全機関の調整を行う役目で、法律的には世銀も調整の対象に含まれます。これは1987年の国連総会決議に基づいて決められたもので、国連開発担当調整官(Resident Coordinator for the United Nations System's Operational Activities for Development)と呼ばれています。東ティモールには初め2年間は人道調整官(Humanitarian Coordinator)という役職もありましたが、これは今はなくなりました。

四つ目はUNDPの常駐代表(Resident Representative)で、UNDPの代表として開発援助活動の最高責任者としての役割を与えられております。私の下にUNDPカントリーディレクターと呼ばれる人がおり、毎日の活動を指示しております。


(清水)典型的な一日の様子を教えてください。


(長谷川代表)たとえば、今日のスケジュールを例にとってみましょう。8時半から10時半まで、司法制度改善のために最高裁長官、検察庁長官、法務大臣、そして米国・英国・ポルトガルその他の国々の大使や外交団、並びにUNDP、UNICEF、世銀等の国際機関、司法関係NGOとの合同会議に出席し、UNDP主導の下に今後3年間の司法整備のための3年間で1千万ドルの国際支援計画について検討しました。

10時半から、UNOTIL人事部長と、UNOTILの人事、運営についての協議を行いました。いかにして行政顧問23名を一日も早くリクルートするかの課題でした。

10時45分から、監査局長のアドバイザーと、国連が東ティモール政府に譲渡した500台以上の車両についての協議を行いました。

11時から11時半まで、南アフリカ政府から来た国連外部監査官と会見しました。

また、今日はUNOTIL官房長に代わりに行ってもらいましたが、11時半から12時半までグスマオ大統領の帰国にあたっての空港で迎えが予定されていました。今日は11時半から12時まで、補佐官と国連安全保障理事会出席のためのワシントン・ニューヨーク・東京訪問の日程の打合せを行いました。

12時半から午後2時まで、米国・英国・オーストラリア・ニュージーランドの大使を招待し、私の自宅で昼食会を行います。

3時からは、UNOTIL政治部、法律顧問、人権擁護局幹部とのウィークリー・ミーティングが予定されています。

4時から5時まで、官房長、人事部長と(UNOTILの)要員の採用状況について検討します。

5時から、メルパティ航空会社の運航の安全性の問題について、インドネシア大使と協議します。

6時から7時まで、東ティモール海底油田開発公社主催レセプションに参加します。

最後に、9時から10時まで、国連本部との電話連絡をします。


(清水)…一日中ほとんど打合せで埋まっていますね。


(パート2に続く)

0 Comments:

Post a Comment

<< Home


Click Here