2005/10/03

援助と自立の問題

初めて投稿させていただきます。
Teachers College, Columbia University International Educational Development の修士課程にこの9月に入学しました、小澤みどりと申します。Teachers Collgeの授業で、亀井さんとお会いし、このメーリングリストに加入させていただきました。

私は、この6月まで3年間、インドネシアにおきまして、「産業人材育成」を目標に、ポリテクニック(高等教育なのですが、大学と比して、より実践に重きをおく教育。日本の教育制度にはありませんが、高専と専門学校を足して2で割ったような学校です)に初の情報工学科を創立するためのプロジェクトで、情報工学専門家として、日本政府から派遣されて働いておりました。本プロジェクトサイトは15年以上前にこのポリテクニックが初めて設立されて、最初の学科群を立ち上げた時からずーっと日本の援助が入っているサイトでした。日本側としても、成功事例サイト(確かに確実に産業人材育成に寄与していたと思います)であり、なかなか引き上げたくないという思惑もありましたし、それを相手国政府側もちゃんと悟っていました。そういうサイトで働いていて、援助と自立について、取りあえず自己を納得させるために見出した考えは「援助は日本国の外交の1手段である。よって援助は相手国のためを願ってはいるが、究極は自国のためである。」です。

自分はこのように、援助の現場、なかでもプロジェクトサイトに張り付いて相手国の人達の中で働いていたので、どうしてもミクロな部分に目が行きがちでした。しかし、どうしてこのプロジェクトないしプログラムデザインなのか、そもそも産業人材育成がどのように国の発展に寄与するのか、援助と自立についての、理想と、まさに目の前で繰り広げられている現実とのギャップを埋めるにはどうすれば良いのか、と、どんどんもっと上流工程のことが知りたくなり、大学院に入った次第です。

日本国の国益という視点からではなく、国際的な共通利益を考えていらっしゃるこのフォーラムの皆様方の発言、より上流工程の議論、非常に考えさせられ、勉強になります。コンピュータエンジニアをした後、エンジニアを育てる仕事をして来て、政治・経済のことがど素人な私にとっては、まだなかなか議論についてはいけませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

まずは、ご挨拶がてら初投稿させていただきました。

小澤みどり
コロンビア大学 教育大学院 国際教育開発専攻

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