2005/10/07

J. Sachs: National Strategy for Meeting the MDGs

フォーラムの皆さま、こんにちは。
コロンビア大学SIPAの吉田です。サックス教授の講義を履修しております。

この講義は初回にMDGの概要、続いて世銀の貧困削減戦略プロセス、そして先回のIMFロセスと進んで参りました。サックス教授に加えて、彼が特別顧問として率いている独立諮問機関、国連ミレニアム・プロジェクトの事務局から3名の講師を迎えて開講されています。9/28の授業は、Deputy Directorのジョン・マッカーサー講師を中心に「MDGs達成を見据えた国家レベルの貧困削減戦略の策定」についてでした。

プロジェクト事務局は先月15日に採択された国連総会の「成果文書」によって、MDGsは開発問題のグローバル・フレームワークの中で中心的位置を占めることになった、 と見ています(document A/60/L.1; para. 22, 23)。この合意を受けて今後、各国、 世銀、IMF等の貧困削減戦略は全てMDGsベースに集約されるとし、これはMDGsの達成に向けて大きな前進だとしています。それぞれの戦略をMDGsベースにストリームラインしていくプロセスについては、まさに小西さんが書かれていたような、ベースラインを明らかにすることから中期・長期国家計画作りまで、ステップ・バイ・ステップの説明がありました。「具体的にMDGs達成のための道筋をつけていく」ために重要とされるニーズ・アセスメントについては、
http://www.unmillenniumproject.org/policy/index.htmに紹介されています。

ところで、ミレニアム・プロジェクトは各国の貧困削減戦略の立案を行っているわけですが、戦略のもととなる研究は10のテーマ別タスク・フォース(専門家による作業部会)が担当しています。これらタスク・フォースのコーディネーターを複数名のコロンビア大学教授が務めており、彼等は本大学のEarth Instituteが進めている「ミレニアム・ビレッジ」プロジェクトにも関わっています。ビレッジで、ボトム・アップで革新的な実施事例を示して、その成果を政策立案に活かしてゆこうという方針です。講義ではこれらの教授による特別講演も予定されていますので、ミレニアム・ビレッジの活動についてはまたご報告したいと思います。

なお、日本政府は7月にミレニアム・プロジェクトとパートナーシップを組み、「アフリカン・ミレニアム・ビレッジ・イニシアティブ」を支援しています。「人間の安全保障」の考え方に基づいたアプローチをとっているという点で、日本カラーが出ているのでしょうか。
http://www.unmillenniumproject.org/documents/AMVRP%20PressRelease%2018July.pdf

講義内容からやや離れてしまいましたが、先週からは以上です。

吉田 明子

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