2005/10/03

ODAが国の発展に対して必要か?

亀井さん、サックス教授の話の授業情報とフォローアップありがとうございます。

色々と授業でも活発に意見交換されているようで、この授業にでれないのが残念です。メールを拝読させていただいて色々考えましてが、私としては、サックス教授の言っているODA改革というのは成果が出ないのではないかと、以下3点から思います。

1.サックス教授は、ドナー国の利害の思惑にとらわれないODAを提唱してますが、基本的にODAは各国の税金が財源であり、その使用に国の意図が反映しないということは、財務省や政府の視点からは、国民に対して説明のつかない税金の使途を余儀なくされているということで、町内会のお付き合い程度の支出ならともかく、GDPの0.7%もの金額をそのように使うコンセンサスを先進諸国で取るのは無理ではないか。

2.また、技術的な問題から純粋に客観的な視点から政策を作ることはありえないので、各国の意図を除いた拠出金であっても誰かしらの意図は反映されるわけであり、その計画立案者は誰の利益を代表しているのか不明である。

3.サービスを届けるメカニズムやガバナンスが向上するための必要条件が何かという命題は、GDPの何パーセント先進諸国支払うべきか議論する前にあるべきではないのでないか。先に0.7%を決めておいて、その実効性の上がるためにはガバナンスの質を問うというのは、まず先進諸国の拠出金額増加という議論の出口ありきの国連改革案ではないか。

1と2の視点から、果たしてGDPの0.7%を各国が拠出するようになるか問題がありますし、3の視点から、例えGDPの0.7%を先進諸国が拠出しても十分な効果があがらない可能性もあります。またもともとGDPの0.7%が十分な量の資金援助かも不確かですし、資金援助を増やすことが発展につながるかどうかも不確かです。

多少過激な言い分ですが、コフィアナンのアドバイザーという立場上国連強化のために先進諸国から拠出金をより多く引き出す為の活動をするのは彼のTORの一部で、そこから0.7%という議論の出口だけが決まったというのが、このODA改革に過ぎないのではないでしょうか。うがった物の見方で申し訳ありません。

水野谷

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